あなたが投資で損する6つの理由
投資で儲けるためには、自分の心に打ち勝つ必要があります。
そのためにまず、行動経済学を学び、「心理的な動き」と「実際の行動」を比べてみましょう。
行動経済学で、損をしてしまう理由を見出すことが、賢明な投資家になる第一歩に繋がります。
今回読んだ本は、
「なぜか投資で損する人の6つの理由」
川口一晃さんの著書です。
このブログは、忙しい方向けの【時短読書】を目的に作成しています。
ビジネス書や投資本を中心に私が実際に読んだ本について、要約をしています。
このブログで本の要点を掴み、さらにもっと多くのことを得たいと思ったら、実際の本を手に取って読んでみて下さい。
本屋さんに行っても、何を読めばいいのかわからない、という方にも参考になるブログを目指しています。
まずはこの本の目次です。
このような内容がこの本には載っています。
- 1章 「損したくない!」強い思いが損を呼ぶ プロスペクト理論
- 2章 何気なく刷り込まれた情報に踊らされて アンカリング効果
- 3章 かけたお金と手間を惜しむ気持ちが… サンクコスト
- 4章 お金を「差別」すると痛い目に メンタルアカウンティング
- 5章 「情報持ち」にお金持ちは少ない⁉︎ 決定マヒ
- 6章 もっともらしい数字こそ疑ってかかれ ギャンブラーの誤諺
- 付章 赤信号、みんなで渡るから損をする ハーディング効果ほか
この本には、投資家が相場で勝つために参考となる「行動経済学」について多く記載されています。
この中からいくつかピックアップしてご紹介します。
プロスペクト理論
「損をしたくない」「損を認めたくない」という気持ちが強いために、かえって損をしてしまう。
「損失を避けたい」「損失を確定したくない」という気持ちが、売却するのを後回しにしてしまう。
これが「損切りができない」という行動になって表れる。
これにより、利益は小さく、損失は大きくなりがちになってしまう。
プロスペクト理論の回避方法
購入した段階で「○円まで上昇したら売却する」と決めておき、まずそれを実行すること。
株を購入した段階で、目標の金額になったら自動的に売却する注文を出しておくことも有効。
アンカリング効果
最初の数字や情報などが、碇(アンカー)のように心に深く刺さり込み、その後の判断に影響を与えてしまうことを「アンカリング効果」という。
株式相場では、下落トレンドへの転換を当てるより、上昇トレンドを当てた方が評価される。
そのため、上昇トレンドの時のレポートには、自ずと力強い表現が目立つ。
こういった表現ばかりがいつの間にか心に深く刺さり、アンカリングされていく。
そのため、ついそのスタンスで相場を見てしまいがちになってしまう。
アンカリング効果の回避方法
トレンドに強いテクニカル分析を使用しよう。
マーケットには、「トレンドが生じている場面」と、トレンドが表れない「レンジ相場」の2つの局面がある。
レンジ相場では、「RSI」や「ストキャスティクス」などのテクニカル分析を使い、「買われすぎ」や「売られすぎ」を読み取る。
サンクコスト
過去に投資したお金や時間などのコストが影響し、損失を確定したくない、もったいないという気持ちとあいまって、将来の行動にマイナスの影響を与えてしまうことを「サンクコストの過大視」という。
投資の世界でも、自分の読み違いを認めたくないという思いでナンピンし、1つの銘柄に固執することによって泥沼にハマってしまうことが多い。
サンクコストの呪縛から逃れる方法
後々の費用と効果を比べて、続行した方がいいかを客観的に考え、効果が認められないならスッパリ辞める。
自分が上昇すると思って買った株式が、期待に反して下落したならば、「負けた」「間違った」という認識をしっかり持ち、その間違った要因を分析すること。
まとめ
今回は、投資で損をしてしまう6つの理由の中から、行動経済学の理論を使って3つの事例と解決方法を紹介しました。
残りの3つの理論も知ってみたい方、もっと詳しく知ってみたい方は、ぜひこの本を実際に手に取って読んでみてくださいね。