【大暴落】つみたてNISAの終わりに大暴落来ても大丈夫?
つみたてNISAで資産運用を頑張っているけど、老後の取り崩す時期に大暴落が来ても大丈夫なのでしょうか?
今年も結構な暴落が来ているので、このような感じでつみたてNISAの取り崩す場面で暴落が来たら、と不安ですよね?
まだつみたてている途中の暴落であれば、安く買えるので問題はないのですが…
この記事では、つみたて投資の終わり方について解説していきます。
今回読んだ本は、
「100年生きても大丈夫!つみたて投資の終わり方」
投資信託クリニック代表のカン・チュンドさんの著書です。
投資は、資産を増やすプロセスより、積み上がった資産を売却し、それを使っていく道のりの方がはるかに困難だそうです。
この本から、心に残った点をまとめていきます。
リタイア後も投資は必要
リタイア後も一定割合、投資を続けないと、長生きするリスク、長年の物価上昇リスクに対応できない。
老後も投資は続くが、資産を増やすことが目的ではなく、取り崩し使っていくフェーズになる。
投資の前半と後半
投資の前半は、35歳〜65歳(積立期)
投資の後半は、65歳〜90歳(取り崩し期)
積立期に負けないぐらい、取り崩し期も長い。
資産は半減してもよいと考える
年平均3%のリターンで増やせるならば、毎年3%の「取り崩し」を行っても、資産は理論上変わらない。
しかし、毎年の損益は大きくブレるため、年3%の取り崩しを続けると、資産は減っていくと見ておく。
また、売却益に対する税金分、資産は目減りする。
人生が尽きる時、総資産額は半減してもよい、と容認しよう。
退職で大きく変わること
リタイア後には、資産を増やすことから、資産を利用していく段階となる。
リタイア時には、積立をやめ、投資信託の解約を始め、そのお金を使っていくことになるが、一番難しいのは、投資信託の売却。
真面目な投資家ほど、ファンド解約によりそれまでの努力が無駄になると感じてしまう。
リタイア直前に暴落が発生したら?
現役時の暴落と、リタイア直前の暴落では、影響度が大きく異なる。
退職直前に資産が大きく毀損すれば、リタイア計画そのものを見直す必要も出てくる。
リタイアに向け、リスク資産の整理を進めながら、徐々にスピードを落とす勇気を持とう。
リタイア前のラスト5年は準備期間
稼ぎ、お金を得る暮らしから、取り崩し、お金を使う暮らしに移行するために、ラスト5年を現役から老後生活への準備期間にしよう。
5年間をかけて、投資のポジションを保守化し、安全資産の割合を増やしていこう。
そして、リスク資産の中身をスリム化し、投資信託の解約の練習をしていく。
リスク資産の割合の下げ方
1.安全資産の比率を高める
投資信託を少しずつ解約し、安全資産の比率を高める。
または、積立投資を早めに終了する。
退職金が期待できる人は、退職金を預金に回すことで、安全資産の比率は自然と高まる。
2.より保守的なファンドへ移行
債権と株式を組み合わせたバランスファンドへ移行していく。
リスク資産をスリム化しよう
資産額の増減が暮らしに影響を及ぼすプレッシャーを過小評価してはならない。
リスク資産をスリム化すれば、資産の管理と取り崩しのオペレーションを簡素化できる。
複数のファンドの組み合わせから、インデックスファンド一本に資産を集約しよう。
ファンドの本数が多くなると、感覚で取り崩しを始めてしまったり、おっくうになって現金から取り崩しをしてしまう。
結果、加齢と共にリスク資産の比率が高くなってしまう。
定率で取り崩す
積立期には定額で買うことにより、高い時には少なく買い、安い時には多めに買うことができる。
逆に、取り崩し期に定額で取り崩すと、価格が高い時には少なく解約し、安い時には多く解約してしまうことになる。
預金を含めた「トータル資産」から定率取り崩しをしよう
市場が大きく下落する時は、資産の持続率を高めるために、ファンドの取り崩しをゼロにし、預金からの引き出しのみとする。
逆に市場が大きく上昇する時は、預金が枯渇しないようにファンドを多めに解約して、一部を安全資産に戻す。
お金を使えるのは75歳まで
リタイア後の生活実態を調査すると、お金がそこそこ使えるのは75歳前後まで。
食が細くなり、行動もより緩やかになり、旅行のために飛行機に乗れる時間も短くなる。
お金を目一杯使える時期は意外と限られているので、企業年金やiDeCo、企業型DCは、思い切って短めの年金形式にするのもよい。
まとめ
今は資産を増やして行くフェーズであり、仕事もしていて入金力もあるため、大暴落が来ても問題は大きくないのですが、退職後に大暴落が来ると怖いですね。
今は想像があまりできないですが、退職後はつみたててきた資産を使うターンになります。
その時に、現金資産とリスク資産をバランスよく使って行くのも確かに難しいですよね。
リスク資産を順調に増やしてきた成功体験がある方なら、より難しそうです。
退職後はバランスファンド一本に絞って行く、という考えは確かに理にかなっていると感じました。