部下の育成に悩む人へ!行動科学で人を育てる!教える技術

この記事は

  • なぜ私は部下に恵まれないのか?
  • 部下にどのような指示をすればいいのかわからない!
  • 部下に教えても行動に繋がらない!

というような人向けの記事となります。

 

今回読んだ本は、

マンガでよくわかる 行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術

行動科学マネジメント研究所所長の石田淳さんの著書です。

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この本は、「いつ・誰が・どこで」行っても効果が上がる科学的なメソッドなので、上司と部下がどんな人でも、組織の中の2割のハイパフォーマーを除いた、「残り8割の人たち」を短時間で戦力に変えることができる本です。

マンガでまず具体的な事例があり、その後に文章で解説文が載っていますので、文章だけの本は読むのが苦手、という方にもおすすめの本となります。

 

このブログでは、サラリーマンや副業、株式投資を行なっている人向けに、私が読んだ本についての参考になった点をまとめています。レビューが参考になりましたら、是非実際の本を手に取って読んでみて下さい。

 

 

まずはこの本の目次です。

このような内容がこの本には載っています。

 

◆目次◆
  • プロローグ 行動科学で「教える技術」とは
  • 第1章 「教える」とはどういうことか?
  • 第2章 どう伝えればいいのか?
  • 第3章 ほめることが人を成長させる
  • 第4章 継続するために
  • エピローグ 教える技術は最高のワザ

 

以下に「マンガでよくわかる 行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術」を読んで、私なりに心に残ったことをまとめていきます。

 

教える技術とは

ビジネスの結果は全て社員のそれぞれの「行動の集積」によるもの。結果を変えるためには「行動」を変える必要がある。「行動」が変われば成果も変わる。注目すべきは「結果」ではなく「行動」。「行動」に着目することが「教える技術」の最大のポイント。

 

 

部下が仕事をできない原因は、部下本人に無い

部下が育たない原因は、本人のやる気や能力が足りないわけではなく、上司の側にある。上司の能力や資質に問題があるわけではなく、上司が「教え方」を知らない。まず「悪いのは部下」という考えを捨てる。

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指示や指導は「具体的な行動」で表す

行動を具体的に言語化するときに参考になるのは「MORSの法則」

  1. 計測できる
  2. 観察できる
  3. 信頼できる
  4. 明確化できる

この4つの条件を満たしていないものは「行動」とは呼べない。

 

 

スモールゴールでたくさんの成功体験を与える

どんなに小さな目標でも、それをクリアできたという「達成感」が生まれ、その成功体験は、さらなる努力を続けるための原動力となる。出来るだけ数字を交え、「何をすればいいのか」が具体的にわかり、「できたか?できなかったか?」が明確に判断できるようにする。

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確実に100点がとれる課題で成功体験を与える

自己評価が低く、自分に自信が持てない若者には、確実に100点が取れる課題で成功体験を与え、徐々に高いレベルの課題を与えていく。

 

 

一度にたくさんのことを教えない

一度に伝える指示や指導は、「具体的な行動」3つまで。部下に何かを教えたり、指示を出したりする時は、決して欲張らない。

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なぜ人はある「行動」を繰り返したり、辞めたりするのか?

「知識を身につけた、できるようになった」ということと、「実際に活用し続ける」ことには大きな隔たりがある。

体重を減らすためには「運動」が必要、と知っていても、続けることが難しいのと同じ。

これは「運動する」という行為ですぐに「体重が減る」という結果が得られるわけでは無いことが原因。

人は何かの行動によって「直後」に望ましい結果が得られると、再び同じ行動を繰り返そうとする。

 

 

行動の直後にご褒美を与える

何かの「行動」に対して「ごほうび」を与えることを、行動科学の世界で「強化」と呼ぶ。「強化」により「行動」の頻度が増えることは、数多くの実験で立証されている。ビジネスマンにとっての最大の「ごほうび」は、「上司からほめられること」「上司から認められること」

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人格や性格を叱ることはNG

「どうしていつもモタモタしているんだ」「そういう性格だから売れないんだ」というように、人格や性格を叱ることはしてはいけない。叱るのは、その人の「行動」だけ。

 

 

成果主義の問題点

結果を出した人しか評価されないこと。多くの組織は2割の「できる人」と8割の「できない人」によって成り立っている。成果主義では、2割の「できる人」だけが評価され、残りの8割の人は、どんな素晴らしい行動をしていても評価されない。成果だけを見るのではなく、どんな行動をとったかを評価する。

 

まとめ

部下が全然育たない、自分の会社にはいい人が入社しない、今の若い子はー、みたいな発言は色々な会社でよく聞く言葉ですね。

きちんと行動に着目をして、成果を見るだけでなく、素晴らしい行動についてしっかりと評価をすべきだと感じました。

具体的な行動指示は3つまで、行動に対しての褒め方、スモールゴールによる成功体験など、非常に具体的な内容で、すぐに明日から取り組めるものになっています。

漫画で具体的な事例が載っているので非常に読みやすく、忙しいサラリーマンでも隙間時間に読める一冊です。