【3分で読める】今日から使えるお役立ち経済理論

なぜ世界には資本主義国家と社会主義国家があるのでしょうか?

世界初の社会主義国ソビエト連邦で、現在は中国、北朝鮮ベトナムラオスキューバの5カ国だけだそうです。

ロシアは違うんですね。

 

学生時代に社会の時間で習ったことも多いはずなのですが、大人になって現代の政治や経済ニュースを見るときに改めて実感できる経済理論も多いと思います。

大人になってからもう一度、経済理論について学んでみませんか?

 

今回読んだ本は、

教養として知っておきたい33の経済理論

国税調査官大村大次郎さんの著書です。

 

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このブログは、忙しい方向けの【時短読書】を目的に作成しています。

ビジネス書や投資本を中心に私が実際に読んだ本について、要約をしています。

このブログで本の要点を掴み、さらにもっと多くのことを得たいと思ったら、実際の本を手に取って読んでみて下さい。

本屋さんに行っても、何を読めばいいのかわからない、という方にも参考になるブログを目指しています。

 

 

まずはこの本の目次です。

このような内容がこの本には載っています。

 

◆目次◆
  • 第1章 今日から使えるお役立ち経済理論
  • 第2章 顧客の心理を読み解く経済理論
  • 第3章 歴史を変えた経済理論
  • 第4章 大人として知っておきたい経済理論
  • 第5章 現代世界を動かす経済理論

 

この「教養として知っておきたい33の経済理論」からいくつかピックアップしてまとめていきます。

 

コンコルドの誤謬

たくさんの投資をしたプロジェクトは、途中で失敗だとわかってもなかなかやめられない。

このような事象は、日常生活から国家ビジネスまで非常によくある。

公共事業においても「コンコルドの誤謬」は起きやすく、特にダムの建設など、何年もかかる大きな公共事業の場合、途中で状況が変わって不要になることはままある。

「勇気ある下山」ができるかどうかが大切。

 

 

無制限のゲーム

1回きりのゲームでは、人は自分のことしか考えないが、無制限にゲームが繰り返されると、相手と協力するようになる。

「都会の人は冷たく、田舎の人はあたたかい」とよく言われるのは、都会の人は隣人とその後の人生で深く関わり合う可能性が低いから。

ネットの世界で人が非常に攻撃的になるのも同様。

 

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最後通牒ゲーム

人は自分が損をすることになっても、誰かが特になることを拒むことがある。

税務署には脱税の密告が時々寄せられるが、ほとんどはごくごく近しい身内によるもの。

 

 

アダムスミスの経済理論

あらゆる階層の人々が、それぞれの担税力に応じて納税すべき。

生活必需品への課税は、あらゆる階層へダメージを与える。

しかし、贅沢品への課税は経済社会への害はほとんどない。

ヨーロッパの間接税はこの提言を組み入れており、贅沢品には高い税率が課せられ、生活必需品は低い税率だったり免税になったりしている。

日本の消費税のように、ダイヤモンドにも米にもほぼ同じ税率がかかるような乱暴な間接税は、世界的に見ても珍しい。

 

 

マルクス資本論

資本家と労働者の関係では、資本家の方が圧倒的に強い。

だから労働者というのは、必ず労働者から搾取しようとする。

資本家の搾取をやめさせるためには、労働者が社会の中心にならなくてはならない。

この考えをもとに、搾取されるものも搾取するものもいない平等な社会を実現することを目的としたのが社会主義

結果として競争がなくなり、産業の発達は遅れ、共産主義国家は崩壊していく。

 

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マルサス人口論

人口は幾何級数的に増加するが、食糧生産は算術級数的にしか増えない。

したがって人口がこのまま増加すれば必ず食糧不足になる。

 

まとめ

学生時代には、単純に詰め込みで覚えていた経済理論も、改めて見直すとわかりやすいものも多いですね。

 

日本の消費税も改めて考えてみてもいいのかもしれませんね。

現在の軽減税率は飲食物と、なぜか新聞が特例として対象となっています。

新聞は「思索のための食料や栄養源」という考え方らしいですが、私が好きな書籍も同じですよね。

贅沢品だけ高い税率、というのは色々な政治団体の制約もあり難しいのでしょうが、改めて検討してみてもらいたいものです。

 

この本には全部で33もの経済理論が分かりやすく説明されています。

もっと詳しく知ってみたい方は、ぜひこの本を実際に手に取って読んでみてくださいね。