トヨタ「時間が足りない?足らないのはお前の知恵」
会社から「残業するな」と言われても、仕事量変わってないから、終わるわけないんですけど…
「働き方改革」やら「残業代削減」やら会社から言われている人も多いですよね?
今までコツコツと頑張ってやってきたのに、今さらそんなことを言われても、と思ったりすることはありませんか?
しかし、会社は、今まで以上に生産性を求めてきています。
ちなみに「トヨタ」は普通の人の生産性を最大まで高めることで、ここまで大きく成長してきました。
この記事では、「トヨタ」の考え方を用いて、生産性を上げるための方法をお伝えします。
今回読んだ本は、
「トヨタだけが知っている早く帰れる働き方」
桑原晃弥さんの著書です。
このブログは、忙しい方向けの【時短読書】を目的に作成しています。
このブログで本の要点を掴み、さらにもっと多くのことを得たいと思ったら、実際の本を手に取って読んでみて下さい。
まずはこの本の目次です。
このような内容がこの本には載っています。
- 第1章 その仕事は「誰」のため?
- 第2章 「標準時間」と「異常」な残業
- 第3章 働きづらい環境にしているのは自分かもしれない
- 第4章 やり直しは「仕事」ではなくただの「ムダ」
- 第5章 ミスは「共有財産」にする
- 第6章 「あえて仕事を難しいままにしている」問題
- 第7章 残業は無能の証明
以下に「トヨタだけが知っている早く帰れる働き方」を読んで、私なりに心に残ったことをまとめていきます。
「ムダ」を減らす
現場は「正味作業」「付随作業」「ムダ」に分類できる。
「ムダ」は作業に何ら必要がなく、原価のみを高める動作。すぐに省く必要がある。
「付随作業」は本来はムダだと言えるが、現状の作業条件では、やらなくてはいけない仕事。
この「付随作業」「ムダ」を減らせば、本質的な仕事を効率化できる。
「ムダ」な仕事の例
- お客様の都合やニーズを無視した「お客様不在」の仕事
- 他の人の時間や労力を浪費させるという「ムダ」を生む仕事
自分が「納得」をして働く
いい成果をあげている人たちは、自分で納得して、自分で考えて、自分でどうすればいいかという知恵を絞ってやっている。
「ムダだ」と感じたら、上司に提案してみること。その時には「今のやり方」よりも「もっといいやり方」を示したうえで、最終的には上司の判断を仰ぐことで、「ムダ」な仕事を改善していくことが大切。
残業は「命の浪費」
まずは「間に合わなければ残業をすればいい」という考え方を捨てる。決められた時間内に成果を挙げるために、必死になって知恵を出し、工夫をしなければ、生産性の向上はない。
自分の時間はもちろんのこと、部下の時間、お客様の時間も「相手の命そのもの」と考え、「ムダ」にしないことが大切。
仕事の優先順位を決める
1.重要かつ緊急の仕事
2.重要度は高くないが緊急の仕事
3.重要度は高いが、緊急でない仕事
4.重要度も低く、緊急でない仕事
に分類し、1〜4の順にやっていく。
重要なことは、優先順位の順番にやっていくこと。仕事の遅い人は、あれこれ理由をつけて取りかかるのを遅らせたり、平気で予定をずらす傾向にある。
「難しいことを易しく、「易しいことを楽しく」
働きづらさを改善するためには、何よりも日々感じる働きづらさを「仕方ないもの」と諦めたり、当たり前と考えないこと。
「難しい」と感じたら「もっと易しくできないか?」と考え、易しいことも「もっと楽しくできないか」と考えることで、「今のやり方」はいくらでも変えられる。
「やり直し」は時間のムダ
「やり直し」を防ぐために、スタート前の準備にはしっかり時間をかける。理解と納得を得てから実行に移ること。
それでも、人により理解に開きがあるため、「報連相」により確認と修正を習慣的に行う。
「自分しかできない仕事」を「みんなにできる仕事」に
仕事は「〇〇さんにしかできない」が多ければ多いほど、全体の流れを妨げ、生産性を低下させる。
仕事を標準化し、誰にでもできる仕事に改善しよう。
標準化とは、マニュアルを作ることではなく、「今、自分たちがやっているやり方」をそのまま現場の人たちが文書化すること。現場の現実とかけ離れたものでなく、その後実行する人が、より良いものに作り変えていくことが大切。
「残業自慢」は「知恵不足」
上司の仕事は、部下を頑張らせることではなく、部下が頑張らなくてもいい仕事ができるようにすること。
知恵を出して改善を行い、少ない人であまり残業をしなくてもいい仕事をする、というのが目指すべき方向。
「人が足りない、時間が足りないというけれど、本当に足りないのはお前の知恵」
まとめ
今回は、トヨタ式の、無駄を減らし、残業を削減する方法についてまとめてみました。
どの会社であっても、この仕事はあの人にしかできない、という仕事はあると思います。
でも大体、その人が辞めたとしても、なんとかなりますよね?会社が潰れるような事態にはなりません。
会社みんなの知恵を結集し、残業を減らす方向に持っていきたいですね!
もっと詳しく知ってみたい方は、ぜひこの本を実際に手に取って読んでみてくださいね。